HMGB1(High Mobility Group Box 1)とは

HMGB1は、PAMPs*1とDAMPs*2の刺激によって樹状細胞から放出される、およそ215残基のタンパク質で、最近、様々な疾患との関連が注目されています。

HMGB1は、p53やNF-κBなどの転写因子の機能発現に重要な核内DNA 結合タンパク質であると同時に、活性化された樹状細胞、マクロファージ、あるいは壊死細胞から細胞外に放出され、周辺細胞が発現しているRAGE*3、あるいは、TLR2*4やTLR4*5にリガンドとしても作用します。結果として、これらの細胞のRac、Cdc42、及びNF-κBを活性化し、侵襲局所では自然免疫の誘導、幹細胞のリクルートを介した修復、組織因子の発現誘導による止血などに働くことが知られています。

その反面、局所でもHMGB1が慢性的に作用すると、動脈硬化、関節リウマチ、腎炎など、局所性炎症性疾患の原因となることも示唆されています。

*1 PAMPs: Pathogen-Associated Molecular Patterns
*2 DAMPs: Damage-Associated Molecular Patterns
*3 RAGE: Receptor of Advanced Glycation End-product
*4 TLR2: Toll-Like Receptor 2
*5 TLR4: Toll-Like Receptor 4

性質

  1. HMGB1は30 kDaの核タンパク質である。
  2. HMGB1は、マクロファージ、単球、好中球、内皮細胞、上皮細胞、樹状細胞、平滑筋細胞など、様々な細胞で発現している。
  3. HMGB1は炎症性メディエーターであり、RAGE、TRL-2、TRL-4などのリガンドである。
  4. HMGB1には抗菌作用がある。
  5. HMGB1は内因性アジュバントである。
  6. HMGB1は神経突起の成長を促進する。
  7. HMGB1はDNAに結合し、DNAを安定化させる。
  8. HMGB1は転写制御因子である。

HMGB1の2つの顔:HMGB1は局所と全身では顔が違う TM:トロンボモデュリン、RAGE:HMGB1 受容体
第52回日本臨床検査化学会総会 ランチョンセミナー
鹿児島大学医歯学総合大学院 丸山征郎 図

ドメイン構造模式図

Figure The domain structure of amphoterin.

HMGB1のサイトカインとしての働き

Wang H et al. HMG-1 as a late mediator of endotoxir lethality in mice. Science 1999; 285: 248-251.

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